WORK CASE 03

福祉(ジョブコーチ)

WORK CASE 03 福祉(ジョブコーチ) WORK CASE 03 福祉(ジョブコーチ)

ジョブコーチ(職場適応援助者)とは障がいのある社員が職場に適応できるよう、本人、同僚、上司、事業主、家族への支援を行う人のこと。障がい者雇用に入社一年目から携わり、ジョブコーチの資格を取得。“ヒラキンを障がい者雇用で日本一にする”という大きな夢を掲げ入社した一人の熱い社員の、苦労と努力、そして彼が得たかけがえのない経験を語ってもらった。

MEMBER

  • ヒラキンを障がい者雇用で
    日本一にする。

    「就職の際、福祉系の大学で学んだ福祉の知識と技術を活かせる道がないかを探していました。当時、ヒラキンが『障がい者雇用に力を入れていきたい』と福祉へのビジョンを掲げているのを知って当社を志望しました。なので面接の時も、『障がい者雇用で日本一の会社にする!』と宣言して入社しました。」と話す芳竹。
    その言葉通り、芳竹は入社一年目から障がい者雇用を任された。当時の上司と「まず障がいとは何か?」を学ぶため各種セミナーにも積極的に参加して知識を深めたとのこと。実際に支援学校などからの実習生の受け入れや現場で働く方々へのサポートを経験して思ったのは、「社会の中で埋もれている人が多い、できるのに引きこもっている。」そう感じたという。

    ヒラキンを障がい者雇用で日本一にする。
  • 企業在籍型ジョブコーチとしての役割。

    企業在籍型
    ジョブコーチとしての役割。

    入社7年目、現在、芳竹は西大寺工場で現場と『企業在籍型ジョブコーチ』を兼務している。
    「職場ではとりあえずやらせてみる。休憩中に先輩社員に会わせて話をするようにしたり、いわゆる橋渡しの役割もしています。そうしたことを繰り返すことで、最初は何も話さなかったのに、自分から話しかけに行くようになったこともあります。最終的には『支援→自立!』それが目標ですね。」
    ちなみにえこ便では現場の無線をつけて接客している人もいて、いろんな人と接することが好きという方もいれば、パッカー車に乗るのが好きという人もいるとのこと。「いろんな個性とスキルを社内でうまくマッチングさせるのも私たちジョブコーチの役目だと思っています。」と芳竹は語る。

  • 「一緒に仕事しよう」という
    空気が生まれ始めた。

    大学卒業後、福祉関連施設ではなく、一般企業(ヒラキン)を選んだ理由を芳竹はこう説明する。「障がいのある方々の成長を何十年にもわたって見たかった。そして何よりも一緒に働きたかったからです。」
    ただ現実問題として、障がい者への理解は簡単に深まるものではなく、社内でも当初はなかなか認知されなかったそうだ。福祉への理解を深めることの大変さ、会社に認めてもらうことの大切さ。その問題の重さを痛感したという。
    「トライアル雇用期間の3日目に無断で来なくなったことなどもあって…。そうなると社内的にもネガティブな印象になって、私自身辛く感じる時期もありました。」と芳竹。
    それでも日々頑張っているみんなの姿、芳竹がその人たちを献身的にフォローする姿を見て、他の社員も「大変だけど、頑張っているなあ」と次第に認めてもらえるようになったそうだ。
    「いつの頃からか、『あの子はどんな障がいがあるの?』と周りから積極的に訊ねられるようになりました。質問の趣旨が変わってきたんです。『一緒に仕事しよう』という空気が社内に生まれ始めたんです。」

    「一緒に仕事しよう」という空気が生まれ始めた。
    • 岡山県を障がい者にとって一番働きやすい県に。
    • 岡山県を障がい者にとって一番働きやすい県に。

    岡山県を障がい者にとって
    一番働きやすい県に。

    これからの目標について尋ねると、「将来的には各工場にキーパーソン(援助者)を置いて、各工場に障がい者雇用のチームを作りたいですね。そういった意味では当社が取り組み始めた『たからさがし』の活動はチャンスだと捉えています。」と今後を展望する芳竹。
    同時に『企業在籍型ジョブコーチ』をはじめとする後進の育成やセミナー、実習などによる情報交換を積極的に進めていきたいと考えている。
    「支援から自立へ。仕事仲間として厳しいことを言うこともありますが、みんな精一杯頑張っています。そんな姿を見るとこちらが『ありがたいなあ』と思う時があります。」と嬉しそうに語る芳竹。
    「ヒラキンを障がい者雇用で日本一の会社にする!岡山県を障がい者にとって一番働きやすい県にする!」それが芳竹とヒラキンの夢だ。

    ※就労継続支援A型事業所「たからさがし」
    令和4年7月1日、ヒラキングループの会社として、岡山市北区御津高津に設立した就労継続支援A型事業所。利用者は一人ひとりの個性やスキルに応じて、リサイクルファーム御津で金属の解体や選別など、リサイクルに関わる軽作業に携わっています。将来的にはヒラキングループへの就労をはじめ、一般企業への就労、そしてその後も長期にわたってパートナーとしてサポートを続けていきます。