WORK CASE 01
徹底分解・徹底選別


バージン素材に限りなく近い「高純度」と、安心して使用できる「品質の安定」。双方を実現するために、ヒラキン・オリジナルの製造ラインを開発・製造し、最終的には人の手と目の厳しいチェックを加えて、分解・選別の精度を限りなく高めます。
「徹底分解・徹底選別」これこそが「不純物が少なく、品質が安定」と定評のあるヒラキンブランドの真髄。現在、各工場の最前線で「徹底分解・徹底選別」を実践する若き三人が現場での仕事ぶりを話してくれました。
MEMBER プロジェクトメンバー
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岡山工場
製造1課
2018年入社 主任梶川 真一 SHINICHI KAJIKAWA
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リサイクルファーム御津
再商品化第二チーム
2012年入社 ラインリーダー込山 篤徳 ATSUNORI KOMIYAMA
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リサイクルステージ玉島
メタルリサイクル1課
2019年入社樋口 勇輝 YUKI HIGUCHI

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精緻な選別技術と
スタッフの高い意識。冷蔵庫を破砕し、鉄・銅・アルミ・混合プラスチックに選別をしていくシュレッダープラントのリーダーとして業務に励む込山は、「混合プラスチックの中には資源が残されています。それらをいかに適切に再選別できるか。私が勤務するリサイクルファーム御津には、精緻な選別技術とスタッフの高い意識が揃っていると自負しています。」と語る。ちなみに込山はリーダーとして業務計画など、自ら年間目標を立案。機械のトラブルなど、イレギュラーな事態に対応しながら目標を達成できた時は、大きなやりがいを感じるそうだ。
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形や種類、色の違いを
総合的に見極める力。岡山工場に所属する梶川は、電線や水道メーターなどの複合物を単一金属に手分解する工程、非鉄金属製品の選別管理を担当している。「素材としては、銅、亜鉛、鉛、錫、アルミニウムといったところです。例えば、エアコンの銅パイプは銅を中心とした素材の成分比率によって価値が変わります。求められているのは色調によって品質を判断する能力や分析器を使って素材を判別する際の数値的な知識などです。成分比率をモノの形状や種類、色の違いなどで総合的に見極める作業がヒラキンの『徹底分解・徹底選別』だと私は考えています。」

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製品価値を高めるために
重要な「事前選別」。リサイクルステージ玉島で自動車などを破砕・選別するシュレッダープラントのオペレーションを担当する樋口は、「お二人の話にプラスするなら、機械(シュレッダー)に材料を投入する前の『事前選別』。つまりそのまま製品として扱える品質かどうかを選別する工程がとても重要です。実際、熟練の先輩方はサイズや厚みを素早く正確に判断することで、シュレッダーを通す工程をカットして無駄なコストを掛けることなく、製品価値を高めています。また、火災の原因となる二次電池などを事前に選別・除去していくことも重要な仕事です。ただし、『事前選別』には豊富な知識と経験が必要です。事前選別で再資源化可能なモノをシュレッダーに入れて、先輩に『さっきのはいけたなあ(そのままリサイクルできたなあ)』と言われて落ち込んだこともよくありました。」と苦笑いする。
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さらなる品質アップ、
そのためには何をすべきか。「役目が終わったものを処分ではなく、資源として戻す、循環させること。少しでも無駄なモノをなくす『選別強化』を実現するには、どうしたらいいのか?いつも問いかけています。地球にまた資源を戻していくために。」と込山。
「品質評価を上げることで、会社の利益を高めたい。そのためには意識を高く、モチベーションを高く、価値ある製品を提供すること。それが目標です。」と梶川。
樋口は、「リサイクルステージ玉島にはカッコいい先輩ばかりで、皆さん志も高い。入社1年目は良くも悪くもがむしゃらでしたが、経験年数が3年を超えたころから少しづつ仕事の本質が分かるようになりました。『事前選別』についても先輩から「分かってきたな」と評価してもらえることも増えてきました。そんな時は、役に立てているという実感があって嬉しいですね。」と目を輝かせる。
三者それぞれの想いを胸に、ヒラキンの『徹底分解・徹底選別』を担う若い力。さらなる品質アップを実現するために日々の努力は続く。 -