Message 社長メッセージ

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代表取締役社長 平林 実

ヒラキンイズム(HIRAKIN ISM)が
次に目指していくもの

「もったいない(MOTTAINAI)」はヒラキンが創業時からずっと培ってきた精神であり、社風です。その精神は「ありがたい(ARIGATAI)」=「有り難い」へと進化しました。「有」ることが「難」しい、すなわち「尊い仕事」であり、「片付ける」という仕事に誇りを持って取り組んでいる「貴重な社員」への感謝の意でもあります。リサイクルはゴミ問題の解決から資源を創出する手段となり、また同時に担い手である社員の存在そのものが、かけがえのない付加価値となっています。この二つの精神が「独自性」と「高品質」追求へとつながり、“純度の高い”リサイクル資源を生み出すことへと進化し続けています。ヒラキンの真髄であり真骨頂である「技術開発」「徹底分解・徹底選別」「社員の意識」。この三本の柱は、どんな時代になっても私たちのこだわりであり続けますが、絶え間ない挑戦と革新もまた、ヒラキンイズム。
その一つに、変化する未来に備え、静脈産業と動脈産業が手を組んで協働する挑戦が始まっています。それが「サーキュラーエコノミー(循環経済)」です。「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」というリニア型の経済システムに代わる新たなビジネスモデルとして、いち早く取り組んでいく。「もう一つのものづくり」を手掛けるヒラキンの、さらなる挑戦です。挑戦は一筋縄ではいかないから、そして、難しいことが有るから、「有り難い」と思って日々汗を流していきます。

カーボンニュートラルに向けて
高まるヒラキンの役割

2020年10月、菅元総理は所信表明演説で2050年までに「カーボンニュートラル※」を目指すことを宣言しました。これにより、リサイクル原料に対する意識は大きく変化しました。さらに鉄鋼業界の研究により1tの鉄をリサイクルすることで1.39tのCO2が削減されることが明らかにされました。1リットルあたり20km走行できる乗用車が1万kmで排出するCO2が1.2tであることを考えれば、環境負荷軽減に大きく関わる結果として一目瞭然です。このカーボンニュートラルの流れは止まることなく、これまでのリサイクル原料からリサイクル/カーボンニュートラル原料として、鉄をはじめとした様々なリサイクル原料に対してのニーズが高まってきています。今後益々、総合リサイクルを行う私たちヒラキンの役割が高まっていくと感じています。
※二酸化炭素など温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、その排出量を「実質ゼロ」に抑えるという概念

カーボンニュートラルに向けて高まるヒラキンの役割 カーボンニュートラルに向けて高まるヒラキンの役割

リサイクル原料に「魂」を込める

私たちは徹底分解・徹底選別により生み出されたリサイクル原料の高品質はそのままに、「真心という魂を込める」ということを、2024年1月から始めました。万物には魂が宿ります。戦争や災害などで出た「負の念」を纏ってしまった鉄スクラップもどこかで溶かされ、街づくりに使われていきます。であれば、ヒラキンが魂を込めて再資源化した原料が製鉄所で溶かされ混じり合うことで、物質に宿った魂も生まれ変わるのではないか。そうして良い波動をもった資源が様々な製品に生まれ変わり、世界中で使われることでプラスのスパイラルを育んでいくと考えます。まだまだ手探りの段階ですが、岡山から世界に広がる取り組みにしていきたいと思います。

地域あってのヒラキン

ヒラキンが100周年を迎えるとき、産業界も進化していくので、その時にどの様な仕事・業態になっているのかは、正直、私にも分かりません。ですが、「もったいない(MOTTAINAI)」「ありがたい(ARIGATAI)」のマインドは必ず継承されていると確信しています。社員には、たくさんある企業の中から「ヒラキン」を選んでもらいました。これは、まさに「有り難い」貴重で尊い大切な人材です。社員やその家族が暮らし、ヒラキンが事業を営む岡山。私たちは、この岡山があるから成り立っています。リサイクル事業やえこ便、食と福祉、ソフトボール部など、それぞれの取り組みをしっかりと進めることで地域から必要とされ、さらに地域と共創・共生していくことが人口減少が叫ばれる中での存続の鍵となります。私たちヒラキンは、そのいちプレーヤーです。「もったいない」の社風を守り、「ありがたい」仕事と社員と地域を大切に、100周年に向けて、これからも独自の道を歩み続けます。

地域あってのヒラキン 地域あってのヒラキン
MOTTAINAI ARIGATAI